僕が理系学生の就職支援をする理由

投稿者: | 2019年8月20日

自分は将来何がしたいのか。

誰もが一度は考えることではないでしょうか。
僕は、この問いについて、大学2年生の頃から考え出しました。理系では、早い方だったと思います。

しかし、いくら考えても答えは出ませんでした。
理由は、自分が経験してきたことや、知っていることからしか答えは出せないから。

今まで自分は、なんて狭い世界にいたのだろう。
そう感じた僕は、自分の見識を広げる為に、一人旅に出かけることにしました。

ただ、目的地もなく旅をするのは面白くないと思ったので、日本にある世界遺産をバイクで巡ることにしました。巡った場所で色んな物を見て、色んな人に出会って、色々な価値観に触れてみようと。

僕が大学生だった頃の世界遺産は、知床(北海道)、白神山地(青森県、秋田県)、日光の社寺(栃木県)、白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県、富山県)、古都京都の文化財(京都府、滋賀県)、法隆寺地域の仏教建造物・古都奈良の文化財(奈良県)、紀伊山地の霊場と参詣道(奈良県、和歌山県、三重県)、姫路城(兵庫県)、石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県)、原爆ドーム・厳島神社(広島県)、屋久島(鹿児島県)、琉球王国のグスクおよび関連遺産群(沖縄県)でした。

僕は、就職活動が始まるまでに、これら全てを回ることに決めました。

旅をしていると、色んな人に出会います。
特に印象に残っているのは、沖縄に行った時に出会った男性でした。

彼は、ずっと夢だった板前になる為にサラリーマンをやめたと言っていました。この旅行は、新たな目標に向かう第一歩だと。

僕は、彼に今悩んでいることを相談し、彼はその悩みを真剣に聞いてくれました。ただ彼が沖縄を発つ日、僕は別の予定があったため、見送ることができませんでした。

「お世話になったのに、ちゃんとお別れできなかったな」と思いながら宿に帰ってみると、ベッドの上に手紙が置いてありました。

「頑張れよ。君ならきっと答えは見つかる」

そのような内容だったと記憶しています。

今はもう連絡はとれていませんが、僕の大切な思い出です。そして、転機は翌日に訪れました。

沖縄の世界遺産は、沖縄本島の南側に偏っています。
ただ、せっかくバイクで沖縄まで来たので、本島の北部にも行ってみようと思いました。

その時に受けた衝撃は、今でも忘れられません。そこには、今まで見たこともないような大自然が広がっていました。

広大な自然を目の前にし、自然と涙が溢れました。
バイクに乗りながら、当時流行っていた「世界に一つだけの花」を、なぜか大絶叫で歌っていました。

対向車の運転手はこちらを見て驚いていましたが、恥ずかしくはありませんでした。この時、涙の理由を知りました。

”やりたいことがようやく見つかった”




あの大自然を後世まで残したい。

就職活動は、大学院に入った年の後半から本格的に始めました。やりたいことにどう関わるか。

専門性を活かせる、自動車会社での電気自動車やハイブリッド車の設計、電力会社での太陽光や風力発電の開発のほか、コンサル、マスコミ、IT、官公庁、商社など、時間の許す限り、様々な会社説明会に参加しました。

でも、なかなか「これだ!」と思う企業は見つかりませんでした。なぜか違和感があったからです。しばらくして、ようやくその違和感の正体に気づきました。

環境問題というのは、自動車やエネルギーだけの問題ではない

環境問題は、様々な業界や企業に生じる問題です。また、環境問題に国境はありません。これらの問題をクリアできる企業はないか。

銀行はどうだろう。

銀行なら様々な業界、企業と付き合いがある。間接的ではあるが、環境保護に力を入れている企業をサポートできる。また、メガバンクなら、海外に拠点がある。

それからは、メガバンクを中心に就職活動をするようになりました。実際、メガバンクは環境関連事業に力をいれていました。そして、メガバンクの中でも、特に環境事業に力を入れていると感じた三井住友銀行に就職することを決めました。

銀行では、様々な仕事をさせて頂きました。新卒で入社し、5年間で2度も本店勤務を経験することはあまりないと思います。

当初から希望していた、環境関連に関わる仕事をすることもできました。ただ、今は銀行員ではありません。

なぜか。

それは、新たにやりたいことが見つかったからです。それが、理系学生の就職支援でした。

きっかけは、銀行で理系学生の採用に携わったこと。

自分が関わった学生が、内定した時の喜びは今でも忘れることができません。また、その経験を通して、自分は人の就職を支援することに向いていると気づくことができました。

以来、10年以上、一貫して理系学生の就職支援をしています。主体的にキャリアを描き、夢の実現をサポートできるこの仕事に大きなやりがいを感じているからです。




働く上で大切な要素に、「興味」「能力」「価値観」があります。

自分が好きなことをすると、人は楽しいと感じます。ただ、それは趣味でしかありません。働くということは、あなた以外の人に、価値を与えなければならないのです。

あなたは、何に興味がありますか?
あなたは、何をすることができますか?
それをすることで、価値を感じてくれる人はいますか?

必ずしも全ての人に当てはまるわけではありませんが、興味がないことよりもあることを、苦手なことよりも得意なことを、感謝されないことよりも感謝されることを、仕事に選んだ方が良いと思います。

就職は、あなたが実現したいことをするための手段にすぎません。

あなたが何に興味を持ち、何をすることができ、どんな価値を提供できるのか。それをあなたに教えてくれる人は、残念ながらいません。自分で見つけるしかないのです。

すぐに見つかる人もいれば、なかなか見つからない人もいると思いますが、見つからない場合は、”楽しい”、”やりがいを感じる”、”認められる”、を増やしてみて下さい。その中に、感謝されることがあれば、それがあなたの天職に繋がっているかもしれません。

理系は、授業や研究で忙しく、就職活動にあまり時間をかけることはできません。また、職業選択と専攻との相関が高いため、選択肢が狭くなりがちです。

しかし、満足のいく就職活動をしようと思えば、ある程度の時間が必要になりますし、理系の選択肢は、皆さんが思っている以上に、たくさんあります

就職活動をする上で大切なのは、興味を持った企業や仕事が見つかった際に、「なぜその企業に興味を持ったのか」、「なぜその仕事ができると思ったのか」を考えること。自分自身を棚卸しできていなければ、選考を通過することは難しくなります

満足のいく就職活動をした人の共通点。

それは、早いうちから、キャリアについて考え、行動していることです。

繰り返しになりますが、興味は、自分が経験してきたことや、知っていることからしか出てきません。普段やらないことにも積極的に取り組み、視野を広げることが必要になります。

また、興味のあることが見つかったのなら、できないからといって諦めるのではなく、主体的に行動し、克服することが必要になります。そのため、出来るだけ早く、動き始めることをお勧めします。

これだけ便利な世の中になったのは、理系が技術を発展させてきたからといっても過言ではありません。今後も、理系の活躍フィールドは広がっていくでしょう。その分、キャリア選択は大変になるかもしれませんが、悩んだ経験は、決して無駄にはなりません。

将来のことを考えていれば、自ずと相談したいことや疑問点は出てくると思います。その際は、お気軽にご連絡下さい。

これまでの経験を活かし、満足のいく就職活動ができるよう、全力でサポートいたします!

「理系就活一問一答」とは

理系就活一問一答』では、理系就活支援歴10年以上、理系大学院を修了し、メガバンクで採用業務に携わった経験もある理系就活コンサルタントが、理系就活に関するご質問やお悩みに一問一答で回答しています。理系のキャリアや就職活動に関するご質問やお悩み、ご要望がございましたら、こちらからお願いします。