西成活裕「文系が数学で挫折する理由は、ゴールが見えないから」

理系語録

by 西成 活裕(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)

「数学が苦手なので文系を選んで、今でも数学コンプレックスを抱えている」「数学アレルギーをこじらせて、今まで数学をできるだけ避けてきた」……こう聞いて「えっ、それって私のこと!?」と思った人も少なくないのではないでしょうか。

 

私自身は、その数学を駆使して、東京大学で先端科学技術を研究している、いわゆる「理系」の人間なのですが、正直なところ、文系のみなさんが数学で挫折してしまうのもムリはないと思っています。

 

その理由は単純明快。ズバリ、「ゴールが見えないから」なのです。

 

これは、料理で考えてみればよく分かると思います。たとえば「じゃがいもと人参、玉ねぎを乱切りにして」「牛肉を炒めて」「水を入れて煮込んで」「味付けして」……と工程だけをそのつど指示されて料理をつくっていても、いったい何ができ上がるのか、つくっている本人も最後まで分かりません。

 

それよりも、まず「肉じゃがをつくる」のか、「カレーをつくる」のか、といったゴールを明確に教えてもらえれば、つくっていく工程にも見通しがつけやすいですよね。

 

数学もこれとまったく同じ。「ゴールを知って、そこから逆算すること」こそがベストなのです。

 

ですが、今の学校教育では、そのような教え方になっていません。生徒たちは、「なんのためにこの課題をやらされているのか」が分からなければ、不安で混乱しますし、意義も見出せないからつまらない。これが数学嫌いを生み出しているメカニズムなのです。

 

この「数学におけるゴール」がまず明確に提示されれば、数学はグッと簡単に感じられるようになります。

Reference:東大の先生が教える、文系人間が「数学アレルギー」になる意外な理由 中学数学を最短で攻略する方法とは?




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