林修「学校の勉強の中で、圧倒的に大事なのは数学」

理系語録

by 林 修(東進ハイスクール 現代文講師)

ナレーション:社会に出て活躍するために必要なこと。続いて、最も大切な科目とは?

ナレーション:今回、東大女子50人にアンケートをとったところ、ぶっちぎりの一位が英語。

ナレーション:確かにこれからのグルーバル社会では英語はとても大切な科目に思えますが、林先生の考えは?

少なくとも僕が受験生の時には、英語はものすごく軽視していました。もっと露骨なことを言うと、これ一般に言っているんじゃないですからね、僕が受験生だった時には、英語の勉強が終わってから、「よし、これから勉強するぞ」と思っていました。

なぜかといえば、イギリスやアメリカの若者は、今自分がやっていることを勉強とは言わないだろうと。だから、これを勉強とカウントしていたら、彼らに勝てるわけがない。これは当たり前のように、英語はできるようにしなきゃいけないから、もちろんやります。でも、それが終わったところからが、勉強だと思ってました。

僕は、この番組でも学校の勉強の中で圧倒的に大事なのは数学であると、言う持論を持ってまして。

僕が話がわりやいわかりやすいとわりあい言ってもらえることが多いんですけど、使っている言葉じゃなくて、言葉にする前の情報の処理の仕方、要素の組み立て方が多分スッキリしているから伝わりやすいんじゃないかな。

料理の四面体っていう本、みなさんご存知ですか?

ナレーション:ここで林先生のわかりやすい話術を支える数学的な考え方を一つ。皆さんは、目玉焼き、スクランブルエッグ、オムレツの違いをどう説明しますか?

ナレーション:普通、目玉焼きは、卵をそのまま割って、フライパンで焼いた料理。スクランブルエッグは、溶き卵をフライパンで炒めた料理、そしてオムレツは溶き卵をフライパンで炒め、木の葉型に焼き固めたもの、といったところでしょうか。しかし、料理の四面体の著者は、この3つの料理について全く違った捉え方をしていて、数学が重要だと断言する林先生もその考え方に共感しているんです。

僕は非常に感銘を受けたんですが、「火」、「空気」、「水」、「油」。料理って無限と言っていい種類があるじゃないですか。でも、全ての料理がここの中に全部説明されちゃうと。

ナレーション:数学が得意な人は、この四面体一つで全ての料理が説明できるんです。と言うのも、すべての料理はどれくらい火を使って加熱するかで分類できます。この四面体では、上へ行くほど、火力が強いので、頂点は丸焼き。一方、底は生ものとなります。

ナレーション:そして、世の中のあらゆる料理は、揚げ物のような油の加熱か、鍋のような水の加熱、あるいは燻製のような空気の加熱、この3つしかありません。

じゃ、目玉焼き、スクランブルエッグ、オムレツってどこに来るかと。基本的に油でちょっと焼くんですよ。てことは、皆ここに来るんですよ。

違うように見えてても、実は卵焼きは卵の姿焼き、スクランブルエッグは卵の崩し焼き、オムレツは崩し固め焼き。ここじゃんってことになる。頭の中で整理できてしまう。これをモデル化と言うわけですよ。

ナレーション:林先生の頭の中はこのモデル化で溢れています。料理の四面体はちょっと難しい話でしたが、林先生がここで何を言いたかったのかと言うと、料理のようにセンスや感覚が重要なジャンルであっても、数学が得意だと、論理的に整理ができるということ。

ナレーション:社会に出てから直面するトラブルは、確かにとても複雑ですが、そんな時林先生の頭は、次のように整理されます。

実際に社会において、物事を解決していく時には、言葉で色んな事件が起きます。言葉のやりとりの中で、例えば、新しいもの作らなきゃいけない、あるいは、ここの売上をあげなきゃいけない。基本的には言葉が色々与えられて、問題を与えられる

それを解決していく時って、絶対モデル化するはずなんです。

そして、単純なモデルを作って解決案を考えて、もう一回言語化するんです。

これができるかどうかっていうのが、結局物事を要素に分解して、そしてその論理関係を単純化して考える

(重要なのは)どの科目か?絶対的に数学ですよ。

そして、それを概念で組み立て直す力。次に国語ですよ。

本田望結:今6年生なので、やっぱり算数っていうのが、社会に出て必要になってくるんだなって。

算数の応用問題ってあるでしょ?日本語で書かれていて、式になるっていうのは、すでに言葉の世界からモデル化できているってことですよ。

だから、数学がちょっと弱いなって思う人の文章って情緒的で迫力で押し切ろうとする感じがあるんですけど、整理して読んでいくと説得力がないんですよ。

Reference:林先生が驚く初耳学!

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