大田佳宏「数学を使えば、社会課題を解決できる」

数学って必要?

by 大田 佳宏(アリスマー 代表取締役社長兼CEO)

「数学が何の役に立っているかわからないという方もいますが、実は数学はあらゆる科学技術の基礎。だから新しい数学を入れるだけで今までできなかったことが急にできるようになる

その一つが冒頭に紹介したAIによる浸水高の計測だ。開発のきっかけは大手損害保険会社の三井住友海上火災保険から「迅速かつ正確な損害調査手法の確立が課題」と聞いたことだ。

アリスマーはわずか3カ月でAIによる流体シミュレーション技術の開発に成功。使用したのは大田社長の専門で、対象領域を非常に細かく分割して判別を行う「超離散系数学」だ。最初は数千軒分の浸水予測ができると伝えても信じてもらえなかったため、過去に起きた実際の水害のデータをもとに実験してみせたところ、実際の浸水高とほぼぴったりという結果が出た。三井住友海上は今年4月からこの手法を導入する。(中略)

「GPS(全地球測位システム)に使われたのは100年以上前に確立されたリーマン幾何学で、数学が社会還元されるまでには長い時間がかかる。それはとてももったいないことです。最先端の数学を使った新しい技術で、今の社会課題を解決していきたい」

Reference:東大発“数学ベンチャー”驚異の技術力 AIを使って浸水調査を半年→1時間に短縮

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「数学って必要?」とは

数学って必要?」では、数学が社会に出て役に立つのか、また役に立つのであれば、どのような場面で役に立っているのか、ということを紹介しています。「数学って必要だったんだ」と少しでも感じて頂ければ幸いです。

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