中西 そもそも私は、まず理系・文系という境をやめようと言っています。法律や経済でも、最低限の数学はできないと。
冨山 いちおう私、法律家なんですが、法律って実は数学的なんです。ある要件事実をあてはめたら、一つの結論に行く。これは完全にAIの世界なんです。だから、裁判官が真っ先にいらなくなるという説もあります。要するにAIなことをやっているわけですから。
経済学はもう理数系の学問ですよね。経営学も、簿記会計とかファイナンスとか、基礎言語は数字です。だから、ITも含めて、実はどの分野に行くにしても、統計学も含めた最低限のいくつかの言語能力って、やや理数系的ですよね。
そこはちゃんとマスターしておいてくれないとあとで困る。すごく頭がいいのに、その言語がないために行き詰まってしまうようなことになりかねない。
Reference:なぜ経団連会長は「大学は、理系と文系の区別をやめてほしい」と大胆提言するのか
「数学って必要?」とは
「数学って必要?」では、数学が社会に出て役に立つのか、また役に立つのであれば、どのような場面で役に立っているのか、ということを紹介しています。「数学って必要だったんだ」と少しでも感じて頂ければ幸いです。