by 伊藤 哲史(京都大学 准教授)
2015年12月中旬、冬休みを前にした京都大学のキャンパス。
理学部数学教室の伊藤哲史准教授(整数論)は、約50人の学生を前に、黒板いっぱいに数式を書き込んでいた。
教科は「線形代数」。理系の学部生だったら、いやでも取らなければならない数学の必修科目だ。
だが、伊藤准教授がこう話すと、嫌々授業を受けていた学生たちの頭がふと上を向いた。
「ここに示したのが、実は、グーグルの検索エンジンに使われている数式なのです」
まさか、こんなところに数学が使われているとは、思いも寄らなかったのだ。
Reference:週刊ダイヤモンド 2016年 1/23 号 [雑誌] (使える! 数学)
「数学って必要?」とは
「数学って必要?」では、数学が社会に出て役に立つのか、また役に立つのであれば、どのような場面で役に立っているのか、ということを紹介しています。「数学って必要だったんだ」と少しでも感じて頂ければ幸いです。